フェルミのパラドックス「なぜ、宇宙人と接触できないのか?」

 物理学者エンリコ・フェルミ(Enrico Fermi)は、宇宙にある恒星の数が膨大であることから、地球のような惑星が恒星系の中で形成されるならば、宇宙人は宇宙に広く存在しているはずで、そのうちの数種は地球に到達しているべきだと考察した。彼は同僚との議論の中で「彼らはどこにいるんだ?(But, where Is everybody?)」という問いを発したとされる。(Wikipediaより)
 地球外文明が存在する可能性が高いにもかかわらず、そのような文明との接触が皆無であるという事実、この矛盾をフェルミは指摘したわけだが、これが後に「フェルミのパラドクス(The Fermi Paradox)」と呼ばれる。
 その後、アメリカの天文学者であるフランク・ドレイク(Frank D. Drake,)により、宇宙人と人類の接触の可能性について、「ドレイクの方程式」も提案されている。

 「なぜ、宇宙人と接触できないのか?」という疑問に対して、幸福の科学総裁・大川隆法の答は明確である。

 “宇宙には知的生命体が数多く生きていますが、地球の国連の憲章と同じように、宇宙にも協定があって、「ある星のなかで、人びとが愛し合い、調和し合い、建設的に生きているあいだは、他の惑星の人間はその文明に介入してはならない」というルールがあります。”(※)

 宇宙人たちは地球に来ているものの、「宇宙協定」あるいは「宇宙憲章」を遵守しているために人類に姿を見せない、というのが理由である。宇宙人は各惑星の自治を尊重する思考があることが宇宙協定からうかがえる。
 また、宇宙人は光速度を超えて飛行する技術を有し、地球に飛来していると考えられるが、そのような高度な科学技術を持つ宇宙人ならば、UFOを不可視化(インビジブル)したり、宇宙人を目撃した人間の記憶を操作したりすることも可能かもしれない。科学技術的側面から言っても、人類に知られることなく地球文明を観測することは可能であるように思われる。
 いずれにせよ、「宇宙協定」あるいは「宇宙憲章」についての情報は、非常に貴重である。

※ 『ユートピア創造論』第4章 異次元旅行 p.129
  『ザ・コンタクト』pp.22, 76